最近の一冊 「うれないやきそばパン」

うれないやきそばパン」  金の星社 刊 富永まい 文/いぬんこ 絵/中尾昌稔 作
 
 
とあるパン屋さん。
お爺さんが営んでいるそのお店は、
ベーカリーやブランジュリといった言葉がまったく似合わないオールドファッションなパン屋さん。
アンパン、メロンパン、クリームパン、やきそばパン...、売っているものもオールドファッションなものばかり。
さえないこの店は毎日売れ残りの山。
特にやきそばパンは一つも売れません...。
くる日もくる日も売れ残るパンたちの間には厭世観がただよっています。
ゴミ箱に棄てられたパンたちの嘆き声が夜毎聴こえてきます。
 
そして、そんなお爺さんの行く末を案じるやきそばパンのピョンタ君...。

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さすがに危機感を感じたお爺さんは、隣町で人気のパン屋さんを偵察して新しいパンを作ることを思いつきます。
そして、苦心して作り出した新しいパンはたちどころに人気となりました。
そんな光景を見たオールドファッションなパンたちは驚き、やがて自らの存在意義を考え意気消沈します。
しかし、やきそばパンのピョンタ君だけは、お爺さんのパン職人としての力量を再確認します。
 
いつも陳列ケースの隅っこに座っているピョンタ君は、新作のパンが一つでも多く売れることを望みました。
そして、自分がいなくなればもっと多くの新作パンを並べられてお客さんが沢山来てくれるはずだと思い、お店を去ることを決心します。
みんなは必死でピョンタ君を引き止めますが、ピョンタ君の決心は変わりません。
 
しかし...その時、奇跡が起こるのです!
 

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地元、江坂にある絵本専門店「クレヨンハウス」様。
たまにはこういうお店に立ち寄るのもいいもんです。
漂っている空気が違います。
ここには、鬼や悪魔はいない...。   m