法定相続人の順位と相続分


法定相続人の範囲や相続分は、法律で次のように定められています。

相続人の順位と範囲

亡くなられた人の配偶者は常に相続人となり、配偶者以外は、以下の順序で配偶者と一緒に相続人になります。

内縁配偶者は、相続人に含まれません。

第1順位 亡くなられた人の子供

その子供が既に死亡しているときは、その子供の直系卑属(子供や孫など)が相続人となります。子供も孫もいるときは、亡くなられた人により近い親等(しんとう)である子供を優先します。なお、子には、胎児、養子、非嫡出子も含まれます。
養子は、実親と、養親の両方で相続権があります。
特別養子の場合は養親の相続権のみあります。

配偶者が死亡している場合は第1順位者だけが相続人となります。

第2順位 亡くなられた人の直系尊属(父母や祖父母等)

父母も祖父母もいるときは、亡くなられた人により近い世代である父母の方を優先します。
亡くなられた人が普通養子の場合は実父母、養父母ともに相続権があります。
特別養子の場合は養父母のみ相続権があります。

第1順位の人がいないとき相続人になります。

配偶者が死亡している場合は第2順位者だけが相続人となります。

第3順位 亡くなられた人の兄弟姉妹

その兄弟姉妹が既に死亡しているときは、その人の子供が相続人となります。

第1順位の人も第2順位の人もいないときに相続人になります。

配偶者が死亡している場合は第3順位者だけが相続人となります。

なお、亡くなられた人の相続だけではなく、先代、先々代の相続も未処理のまま何十年も経過しているケースもあります。
昔に発生した相続についてはそれぞれが亡くなられた当時の法律が適用されますので、相続関係や相続分が現行の法律とは大きく異なります。
 

法定相続分

法定相続分とは民法で定められている相続分のことをいいます。
民法900条では法定相続分について次のように規定しています。

配偶者と子供が相続人である場合
配偶者1/2 子供1/2

配偶者と直系尊属が相続人である場合
配偶者2/3 直系尊属1/3

配偶者と兄弟姉妹が相続人である場合
配偶者3/4 兄弟姉妹1/4
 

指定相続分

被相続人は、遺言によって法定相続分とは異なる相続分を指定することができます。
遺言で相続分を指定したときは法定相続分より指定相続分が優先します。
ただし、遺留分を侵害している場合は侵害された相続人からの遺留分減殺請求の対象になる可能性がありますが、遺言の内容が無効になるわけではありません。